先週行われた新年会では、昨年に引き続き「おてらくご」を開催させて頂きました。将来の次世代につなげていく為の課題として、また、「開かれたお寺」のイメージ作りの一環として、落語を始めさせて頂いた訳です。
ご存知のように西真寺は、信濃飯山の藩主であった堀直竒によって建立された寺院であります。 長岡城下町と村上城下町の基礎を作り、新潟港と信濃川水運を整備した堀直竒の父直政は、浄土真宗の僧侶上がりの堀秀治の家臣でありました。その関係もあり、当山は、堀家の家中寺であったのです。この為、内陣にある、親鸞聖人御影は、直竒の番頭 早川十郎右衛門が寄進したものです。 また、堀直竒は、徳川家に仕えた「御咄衆」(おはなししゅう)でもありました。落語の祖師は僧侶でありますが、この「御咄衆」も為政者(いせいしゃ)の相談相手であり、同朋とも呼ばれ、落語の噺家(はなしか)としての基礎を作ったと言われています。 この堀直竒と当山にまつわるご縁を大切にし、次の世代にも伝えていく意味において「おてらくご」開催の意義が深まるものと願い、今後も続けていく所存でおりますので、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。 無南阿弥陀仏 釋直徳 |