今日は、安富先生と私の実父の祥月命日です。
先生が、2015年8月29日ビハーラ医療団研修会開催の為、龍谷大学に招かれ、「ビハーラと真宗における往生と成仏について」をテーマにお話し頂いた内容の一部を、当山の掲示板に引用させて頂きました。
先生は、大谷派の教学所の所長として本願寺派の本拠地(龍谷大学)に出向き、先に本願寺派の勧学寮頭(本願寺派の教学トップ)の徳永一道師が話された後、完全なアウェイな状態の中での講義でありました。また、両派の往生について領解が異なる為(往生は現世か臨終か?)、その話される内容に関係者のみならず僧侶一同の注目が集まったのだと思います。
先生は、「往生」を「点」で見るのではなく、連続的な「線」として、つまり「道」として捉えれば、共に極楽浄土の道を歩む世界が開かれる。共に仏道を成ずる「共成(きょうじょう)」が必要であるとおっしゃいました。
決して対立構造を作らない先生の視点に対し、「大谷派から本願寺派に転派したあなたの立脚地は何処なのか?」亡くなる2か月前の1月に京都から村上に戻られ、先生自ら年始の挨拶に当山に来て頂いた時が最後でしたが、3年たった今でも、先生からこの課題を問われている想いがします。 合掌